食べる意欲を失っている子|からだ環境総研


 
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からだの素№102

育ちの危機!「食べない」 食べる意欲がなかない子ども。
<乳幼児版>

 

 幼稚園・保育園での足測定の際、園児一人一人の身長と体重を記録していくのですが、身長が高い子は体重も標準より高く、逆に身長が低い子は体重も低くなっています。
背を伸ばすためにはしっかり食べるということが大切なことはご存じでしょう。
でも、背が低い子のママは「うちの子食べないんです。」「食が細くて・・・・」と訴えられます。
調査では、「今、食べる意欲を失っている子が増えている。」そうです。
「食べること」は「生きること」コマーシャルなどでよく耳にするフレーズですが、残念ながら「食べる意欲喪失」の子が増えているようです。その原因となるのが、「食環境破壊」。
いつも取り上げられるのがテレビですよね。ではどうしてテレビが食べる環境を破壊しているのでしょうか?
それは、人間の身体宿っている“ミラーニューロン”という神経細胞の存在があるからです。
このミラーニューロンは、他人の行為を見てあたかも自分が行っているかのように感じてしまう能力です。
ですので、食事中目の前の人がおいしそうに食べていれば「おいしそう」「おなかすいた~」という感覚を引き起こしてしまい食欲が旺盛になるのですが、逆に食と関係ないものや孤食状態では食欲が湧かなくなります。その結果、「食欲が出ない」「食べる気が起こらない」といった悪い環境を作ってしまうのです。

食べる意欲を育てる。

「食べる意欲の低下」は「生きる意欲の低下」につながっていきます。子どもたちは、どうして食べる意欲がなくなったのでしょうか?
1:いつでも食べるものがある生活
2:食べる雰囲気が受動的である。
3:食べる意識がなく口に食べモノが入ってくる。
4:家族がテレビに注目して食べる行為が作業化されている。
など、食べる価値が低下してきているとも考えられます。

「食べる意欲を育てる」

子どもが食べる意欲を持つには私たち大人の演出も必要なのです。

①食事の時子どもの正面に

親は、子どもの横で食事をする方が楽ですが目の前でパパママがおいしそうに食べている姿こそ子どもにとっておいしい食事となります。

②食べさせるときは口の前まで

子どもの口の中に無造作に食べ物を運んでいませんか?これでは、作業になってしまいます。子ども自らが食べたいと思うためには口元で食べ物を止めて子どもが自分で口を開ける行為が大切です。

③空腹の時をつくる。

空腹こそが食べる意欲を育てる最高の宝。空腹環境を作るには「活動量を増やす」「間食を減らす」です。

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