子どもの足障害を減らすためには|からだ環境総研


 
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からだの素№117

将来のリスクを減らす賢い選択とは

 

独立行政法人日本スポーツ振興センターは、毎年全国の幼稚園~高等専門学校までの教育機関で発生している負傷や疾病の把握をしている機関で、このほど学校別負傷部位別発生件数をまとめました。
これは、保育所・幼稚園・小学校・中学校・高等学校・高等専門学校で子どもの身体のどの部位が何件発生しているのか?を把握しまとめたものです。

 

発生件数では、小学校・中学校が最も多く381000件。次いで高等専門学校259000件、保育所41000件の順になり又、発生部位は、下肢(股関節から足まで)365000件・上肢(肩関節より指まで)338000件・顔部201000件の順で高くなっています。下肢負傷件数中2/3以上を占めるのが「足指・足関節」62000件となっておりその原因は、幼児期の足部変形や足の未成長にあります。

保育所や幼稚園に通っている間は、下肢負傷数3000件と少ないものの、実は、その間足への衝撃や足に合わない靴の着用、偏平足などわずかな足部関節変形や足の未発達を見逃したことが、やがて中学高校では下部の負傷が全体の40%を超えるなど成長と共に負傷拡大につながっていることが明確になっています。
将来の可能性を信じて、幼児、児童期初期には足測定を行い小中学生での負傷リスクを出来る限り減らすことに着目すべきです。

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