乳幼児に急増する歯ブラシ事故|からだ環境総研


 

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からだの素№127

急増する歯ブラシ事故

 

最近、テレビにも新聞にも出ない事故が子どもたちの生活環境に増えています。
その一つが、「歯ブラシ事故」。全国で年間約450件ほど。そのほとんどが、乳幼児に集中していて特に1~2歳児に多発しています。

・事故事例1:4才の男の子 歯磨きをしながらソファーの上を行ったり来たりしていた時に、ソファの袖の部分に立った瞬間、ソファーごと転倒してしまい口内上あごに歯ブラシが刺さってしまう事故。
・事故事例2:2才女の子 歯磨きをしながら姉と追いかけっこをしていた。テーブル周りを走り回っていたところ母親が食器を下げにテーブルに近づいた瞬間、女の子と接触。歯ブラシが喉に刺さる大事故に。

産業技術研究所の研究では、歯ブラシを加えたまま高さ50cmの高さから倒れた場合子どもの頭の重量が加算され転倒時には約80kgの重さが歯ブラシにかかってしまいます。口内筋肉が未発達の子どもには大変大きな力が一瞬にかかってしまうことで歯ブラシを折れ、柄の部分が口内に刺さってしまうことが想定されます。

《対策》

  1. 歯磨きは、座って行いましょう。(大人が歩き歯磨きをしていると子どもも真似をしてしまいます。)
  2. 子どもには柄の部分が柔らかく曲がりやすい歯ブラシを選んであげましょう。

 

大人にとっては何気ないことも子どもには日常に潜む凶器となりかねません。これを機会に、幼児のお子さんお孫さんには歯磨きのルールを確認しましょう。

 

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