日本はウミガメが産卵する最北の地なのですが、福津市に面する海もその貴重な場所のひとつです。特に、福津市恋の浦は、地球あげてその保護に努めております。
この恋の浦という名前は、今から400数年前、慶長11年(1606年)。庄屋の娘「嘉代」と博多の廻船問屋のせがれ「仙吉」は、いいなずけの仲でしたが、藩主黒田長政の叔父「養心公」が「嘉代」の美貌にひかれ御台所様介抱付添人として差し出すようにとの御達ししたのでした。二人の仲を知っていた庄屋の藤吉でしたが、「嘉代」をしぶしぶ差し出す決心をしたのでした。その後しばらくして、この浜に誰も乗っていない小舟が波に漂っていました。舟の中には次の歌が残っていたそうです。
津屋崎の
岸に寄る波返るとも
恋の浦路は
行く方もなし
「嘉代」と「仙吉」がこの浜で心中したのでした。この話により、この浜を「恋の浦」と呼ぶようになったそうです。
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