夏は泌尿結石のリスクが高くなる!?|からだ環境総研


 
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夏が最多!!泌尿結石

 夏と言えば、「熱中症」。代表的な疾病ですが実は、結石も夏に増える病の一つです。
 結石は、血液をろ過する際に様々な物質が腎臓で結晶化して出来るもので、20人に一人は一生に1度はかかるものとされています。
 腎臓内に石が出来ても、痛みは感じませんし、通常は小さいまま尿と一緒に排出されてしまいますが、結石が腎臓で大きくなった後、尿として腎臓から尿道に移動することによって尿路をふさぎ、これが腎臓機能を低下させ始めると激しい痛みや発熱の原因となります。結石が出来る一番の原因は、水分不足による尿量の減少です。
 夏には成人で食事以外に2リットルの水分補給が必要とされていますが、意識して1日2リットルの量を飲んでいる人は少ないでしょう。運動する人はさらに多くの水分が必要になります。
 食事面では、夏は肉類を控えめにし、ホウレンソウやたけのこ、チョコレートなどシュウ酸を多く含むものは摂り過ぎないようにすると良いでしょう。
 栄養面では、今も大きな誤解をしている人がいますが、結石を防ぐためには1日700mg前後のカルシウム摂取が必要です。実は、体内カルシウムが不足すると、骨などに蓄積されたカルシウムが一気に血液中の中に溶け出してしまいます。慢性的なカルシウム不足になると、常にカルシウムが溶け出す状態が続きますのでかえって結石を作りやすくなるのです。
 夏は、十分な水分とカルシウム補給ですね。

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