子どもの視力低下の原因と対策|からだ環境総研


 
HOME  > ニュースレター  > からだの素No.107

からだの素№107

子どもの視力を守ろう!

 

文部科学省による平成27年度学校保健統計調査では、「裸眼視力1.0未満の者の割合」は、小学校で30.97%と過去最悪です。幼稚園生は26.82%、ほぼ横ばい状態。中学校では平成24年がピークですが、平成27年でも54.05%、高等学校で63.79%といずれも依然と高い状態です。

 

では、視力はいつ決定づけられるのでしょうか?
体の発育と違って、視力は生後早期にかなりの発達がみられます。これは、感受性期間といって、視機能の発達に大きな影響を及ぼす時期が主に生後早期に存在するためです。感受性期間では1歳半が最も感受性の高く、だいたい9歳前後ごろまで続くと考えられています。この期間では、視力発達にとって有効な刺激にも、悪い刺激にも鋭敏に反応します。つまり、外界から絶えず良い刺激を受けていれば視力は発達し、感受性期間が終わる頃には正常視力が確立します。

 

社会変化で 子どもに増加する近視の原因と対策法
パソコンやゲーム機、スマートフォンや携帯電話、携帯ゲーム機などを長時間利用している子も少なくないようです。画面を見る電気製品の多くは、顔の近くに寄せて見ることが多いため、常に近くに焦点を合わせることになり「屈折性近視」の状態になっていると考えられます。
まず子どもに対しては、スマートフォンや携帯電話、携帯ゲーム機を無制限に与えるのではなく、時間を決めて使用するように習慣づけ そして、気付いた時にできるだけ遠くを見るクセをつけさせることも、子どもに自分で目を守る力をつけさせるために大切です。

前の号へ/次の号へ
からだ環境総研トップへ / ニュースレタートップへ


このページの上へ