新種カビ クリプトコックス症|からだ環境総研


 
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からだの素№114

新種カビ クリプトコックス症

 

クリプトコックス症とは、普通の生活をしている人に感染、一般外来で真菌感染症として診断されるものですが、全身に播種(はしゅ)すれば死亡することがある疾患です。
クリプトコックス症の原因真菌は、わが国ではハトや鶏など鳥類の堆積糞から飛散し感染していると考えられています。
クリプトコッカス症は、免疫力・体力が落ちた人たちがかかりやすい日和見(ひよりみ)感染の一つとも考えられています。一旦、肺で感染を起こす場合が多く、この肺での初感染は、通常、何の症状もないことが多いです。免疫が抑制された状態で、この肺の病巣から、体の他の部分に病原体が広がって感染を起こしたときに初めて症状が出ることが多いです。それは、しばしば髄膜炎・脳炎であったりします。クリプトコッカス性髄膜炎の症状は、頭痛、発熱、皮膚、骨、副腎、無気力、昏睡、記憶障害などです。

人以外の動物がクリプトコッカス症になることがあります。特にネコがクリプトコッカス症になることが知られています。ネコエイズやネコ白血病などで免疫力が低下したネコでよく見られています。

 

中枢神経感染症原因菌として近年注目
厚生労働省では、中枢神経感染症の原因菌の頻度に注目しています。
2013年1月~12月の髄液検体の内、1位:黄色ブドウ菌 2位:肺炎菌 3位がクリプトコックス脳隨炎であり日本での中枢神経系感染症としては極めて注意が必要な疾患であると指摘しています。

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