進学の子どものストレスについて|からだ環境総研


 
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からだの素№113

進学ギャップを乗り越える。

 

 期待と不安が交差する4月。新しい生活が始まったばかりですが、お子さんの様子はいかがでしょうか?
この時期子どもたちは、私たちが想像する以上の精神的冒険の真っ最中です。そんな子どものストレスについて少し触れてみたいと思います。

「ストレス」とは、「心身に負荷がかかった状態」とか、「精神的なひずみ」と考えられています。ストレス状態を引き起こす要因を「ストレッサー」、ひずんだ状態を「ストレス」といいます。

【ストレス分類】

①:良いストレス  (快ストレス、eustress)

 「良いストレス(快ストレス)」とは、例えば、目標、夢、スポーツ、良い人間関係など、自分を奮い立たせてくれたり、勇気づけてくれたり、元気にしてくれたりする刺激です。
こうした「良いストレス」は、人生を豊かで充実したものにしてくれます。

 

②:悪いストレス  (不快ストレス、distress)

 「悪いストレス(不快ストレス)」とは、例えば、初めての人間関係、頑張り過ぎ、未知の経験による不安や恐怖など、自分のからだやこころが苦しくなったり、嫌な気分になったり、やる気をなくしたりするような刺激のことをいいます。

 

a:急性ストレス

 「急性ストレス」は、突然の変化や、危機的な状況に遭遇したときなどに起こるストレスです。

  (例)
・事故や災害を目のあたりにした。
・家族と離れ離れになった。
・今まで仲の良い友達と急な別れが来た。

 

b:「慢性ストレス」とは、持続的なストレスです。

  (例)
・新しい友達関係がうまくいかない人がいて、ずっとイライラが続いている
・長時間学習が続いていて、疲れがたまっている
・近隣でずっと騒ぐ子がいて、イライラする

 

 現代社会では、「急性ストレス」よりも、「慢性ストレス」のほうが多いと考えられます。「慢性ストレス」がたまっていくと、心身に大きな悪影響を及ぼすことがあります。

 

イ:大きなストレス

 災害、事故、離別など、非日常的な出来事をきっかけに、ショックや強い不安・恐怖などを感じて、それが「大きなストレス」となることがあります。

 

ロ:小さなストレス

 「毎日並んで歩いて登校する。」、「電車が混んでいる」、「授業になれない」、「友達が出来ない」など、日常的なちょっとしたことによって感じるのが「小さなストレス」です。

 大きなストレスは、比較的気づきやすいのですが、日々の生活で感じる「小さなストレス」は軽視されがちです。 しかし、小さなストレスであっても、蓄積されていくと、心身に様々な影響が出てきます。

 

お子さんが新学期を迎え、前月と生活にどんな変化が起こったかをイメージすると、ストレスの種類やストレスのインパクトが想像できると思います。

 

【主な行動変化】

お子さんのストレス反応にはどんなことがあるのでしょうか? 今までの様子との違いを察知してみてくださいね。

『精神面』
・物事に集中できない・なかなか決めきれない・くよくよすることが多い・不合理なことを考える・破局的なことをいう

『行動面』
・引きこもりがちになる・学校に行きたがらない・寝れない・攻撃的になる・言動が乱暴になる・食欲がなくなる。

『身体面』
・微熱が続く・過呼吸気味になる・頭痛・腹痛・下痢・吐き気・おねしょが増える・喘息・発疹 

このような、変化があれば何らかのストレッサーが加わっていることがありますので注意しましょう。

 

早め早めの対応で、不快ストレスを乗り越えて快ストレスへ変化させてあげることで子どもの精神的な強さを養っていくことができます。

 

からだ環境総研では、「コーチングスタッフ」も所属していますので、お子様への対処法や精神面のお悩みもお気軽にお問い合わせください。

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