子どもの足測定を続けていると想像以上に多くのお母さんが外反母趾で困っています。
外反母趾は、代表的な足部疾患で厚生労働省疾病別統計調査では昭和57年から現在まで4倍もの人が後天的外反母趾の治療を受けています。(ちなみに、偏平足は昭和57年比7倍も増えていますが、)
外反母趾の病因や進行に与える要因は各方面で研究されているがいまだ不明点も多くあります。
今回は、外反母趾を疫学的に見た場合の関連性についてご説明していきます。
まず日本整形外科学会並びに日本足の外科学会監修外反母趾ガイドブックでは 外反母趾は「外反母趾角度20°」以上を外反母趾と定義しているが、実際には、15°を軽度外反母趾・20°~40°未満を中等。
40°以上を重度外反母趾と言っています。正式な診断は、立位でのレントゲン撮影となります。
外反母趾は、「偏平足」「開張足」との関係が問題になっていますので、偏平足にはならないように普段から気をつけておくことが重要です。外反母趾は、両親であったり祖父母の代にさかのぼり家族内発症が起こります。男女差は、男性に比べて女性が多いことは世界共通です。
発症年齢は、早い子で幼児期から、本格的に増え始めるのが小学校3.4年生からです。10年前と比べると小児外反母趾が増えていて、先がとがった靴が最も多く ハイヒールは外反母趾発症の原因と世界中で報告されています。ハイヒールリスクとも言われています。
予防には、指筋力UPや専用のインソールが効果的です。 |