子どもの皮膚厚は大人の半分程度更に皮脂成分の分泌も少ないのが特徴です。そのため冬は子どもも母親も皮膚が乾燥していることが多いのです。肌乾燥が激しいお子さんは工夫が必要です。
(1)冬季は、皮脂が流れ落ちない工夫を
大気中の乾燥が進む10月~来年春の5月まで石鹸やシャンプーの量を少なくするか陰部以外洗う回数を減らすことをおススメします。その上で保湿の外用剤を1日2回塗布してもらうと、皮膚の乾燥状態が改善します。
(2)ひび・あかぎれの手には原因がある
現代っ子の手荒れの原因といえば、1つは、入浴時に子ども自身がポンプ型のボディーソープやシャンプーを付け過ぎて体や頭に付ける時に皮脂成分が取れてしまうこと。
2つ目の原因は、インフルエンザやノロウイルス感染の防止対策で、幼稚園や保育園で行われているうがいと手洗いの励行です。子どもは真面目に指先から手首までアルコール系の消毒薬や石鹸で指示通りに丁寧に洗っていますが、その後に保湿剤は塗布すると手荒れは改善します。
(3)冬は保湿剤をたっぷりと
どんな保湿剤で皮膚の状態を整えればよいのでしょうか。保育園・幼稚園・学校に通う子どもには、保湿効果が持続する軟膏タイプを勧めています。ちなみに、保湿剤としてヒルドイドソフト軟膏・プロペト等量混和がおススメ。 |