空気が乾燥する冬がやってきました。乾燥すると喜ぶのがウィルス達です。
ウィルスは主に痰(たん)や唾液に感染しています。ウィルスは湿気で床に落ちる特徴もあるのですが、空気が乾燥すると、痰や唾液が遠くまで飛散しやすくなり、空気中に漂っている時間も長くなるのです。風邪かな?と思って市販薬を飲んで2~3日しても発熱が治まらずしつこい咳に悩まされたら、マイコプラズマを疑ってみてはいかがでしょうか?
マイコプラズマは、呼吸器の細菌で、しつこい咳が特徴なので、肺炎と思われがちですが正式には異型肺炎で、肺炎球菌以外が原因の肺炎なのです。
通常、肺炎は高齢者に多い傾向がありますが、集団生活を送っている幼稚園から大学までの世代の肺炎の原因としてはマイコプラズマが一番です。
マイコプラズマ肺炎を疑うケースは、微熱としつこい咳がなかなか治らない時です。発熱は高熱の時もありますが、微熱が続き、咳が数週間続くのが特徴です。夜間や就寝して咳が強くなり、あまり咳が続くので喘息発作と間違える事もあります。微熱としつこい咳が数週間続いて、なかなか治らない時は、マイコプラズマ肺炎を疑いましょう。
放置していると、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、胸膜炎などあらゆる気道の感染を引き起こします。気管支喘息の引き金になることもあります。稀ですが、髄膜炎、脳炎、腎炎、溶血性貧血などの重傷となることもあります。
マイコプラズマ肺炎の予防と治療
予防方法は気道からの飛沫感染(咳からの感染)なのでマスク・手洗いが有効な手段です。手洗いの回数を増やしましょう。また、鼻呼吸には、空気中の細菌やウィルスが体内に入らないように防御する効果があります。人込みではマスク着用を心がけましょう。
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